顎関節症とは

顎関節症とは、顎の関節や、顎を動かす筋肉に、異常が起きる病気です。

代表的な症状としては、「顎が痛い」「口が開きにくい」「音がする」ですが、頭痛、肩こり、耳鳴り、を引き起こすこともあります。

頭痛、肩こり、耳鳴りなどが、かみ合わせの異常から生じるものだと、患者さんご自身では気づきにくく、悩まれている方が多い病気です。

1.顎関節症の原因

かみ合わせ

一見、歯並びが良くても、かみ合わせの悪い場合があります。
歯並びが良くても、上顎歯列の中央と下顎歯列の中央が一致しない、前歯が当たらないなどの場合には、かみ合わせに問題があります。

悪いかみ合わせで、食べたり、話したり、歯ぎしりをしたりすると、顎関節に過度の負担がかかります。

歯ぎしり・くいしばり

就寝時の歯ぎしりやくいしばりは、歯ぎしりの音がしなくても、誰でもしています。ストレスがかかった時に、特に強い歯ぎしり・くいしばりをするので、顎関節に負担がかかり、一時的に顎関節が痛む、口が開きにくいなどの症状が出ます。

また、強い歯ぎしりが起こりやすいかみ合わせがあります。その特徴は、簡単に言うと、強く歯を擦り合わせた時に、奥歯がよく当たります。この特徴を持ったかみ合わせの人は、強い歯ぎしりをしてしまうので、顎関節症のリスクが高くなります。

偏咀嚼

左右のどちらか一方でばかりで、噛んでしまう癖です。均等に噛めないのは、歯の位置と顎関節の形が調和していないためです。
片側だけに、負担が大きくなり、顎関節症を悪化させることがあります。

日々の習慣

うつ伏せで寝たり、頬杖をついたりなどの日常の行為が、顎関節に負担をかけることがあります。

2.顎関節症の治療

基本は、かみ合わせを治すことです。顎関節にとって正しい位置で噛め、強い歯ぎしり・くいしばりをしても、顎関節に負担がかからないかみ合わせになることが重要です。
(詳細は、「かみ合わせの治療」の項をご覧ください)

「顎が痛い」「口が開きにくい」の症状がある場合には、就寝時に、スプリント(マウスピ-ス)を歯に装着し、症状の緩和を行います。当院のスプリントは健康保険適用できます。

まずは、スプリントを使用して、顎関節症の症状を軽減させ、その後、かみ合わせの治療をするかどうか、患者様のご希望をお伺いしながら、治療を進めていきます。

顎関節の変形や、顎関節内にある関節円板の位置異常の程度により、治療難易度が異なります。軽度の顎関節症では、顎の動きを見て、顎関節を触ることで、顎関節の状態が分かりますが、重度の顎関節症では、顎の動きをコンピューターで検査(CADIAXを用いた検査)をし、正確な顎関節の状態を把握する必要があります。